禍津姫戦記
二人が人々からよく見えるよう、そのまま手すりのそばまで進み出ると、さらに大きな歓声がわき起こった。
「カツラギ王、万歳!」
「千代に栄えあれ」
「千秋万歳」
ハバキは群衆にむかって高く手をあげ、笑顔をみせた。
「心配はいらぬと云っただろう。さあ、言祝ぎを」
「カツラギ王、万歳!」
「千代に栄えあれ」
「千秋万歳」
ハバキは群衆にむかって高く手をあげ、笑顔をみせた。
「心配はいらぬと云っただろう。さあ、言祝ぎを」