禍津姫戦記
 ハバキは明るい声で云った。

「湯殿か。佐古田どのは親父より贅沢をしているな」

「いやいや、年を取ると楽しみは少のうなるでな」

 かくしゃくとした長と、猛々しい若い王は肩をたたき合って笑った。
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