禍津姫戦記
 佐古田が腕組みしていった。

「若者をいくつかの組に分けた上で、なるべく田畑のひまな時期をねらって、交代で鍛錬し、そのものたちが村にかえって他のものを指導するようにしてはどうだろう」

「なるほど。それならできそうじゃ」

 佐古田が膝を打つと、カヅノたちは手を取り合い、泣き出さんばかりに喜んだ。
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