禍津姫戦記
「それほど恋しければ、俺がこの手で黄泉へ送ってやる」

 姫夜は弱々しく首を振ろうとした。

「わからぬだと。もう一度、母に請われればおまえはどうする。黄泉へ下るのか?」

「…………」

「どうなんだ!」

 ハバキが叫んだ。
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