禍津姫戦記
「ハバキの奴を見なかったか。鍛錬のしあがりのほどを見せたいのだが。手ぐすねを引いて待っていたというのに、なかなか捕まらぬ」
「わたしもハバキをさがしていた」
「おまえもか」
カリハはあたりを見まわして、姫夜を人目につかぬ廊下のすみへ引っ張っていった。
「わたしもハバキをさがしていた」
「おまえもか」
カリハはあたりを見まわして、姫夜を人目につかぬ廊下のすみへ引っ張っていった。