禍津姫戦記
ハバキは神殿の白い玉石を敷き詰めた庭に、後ろに五色の幕をたらし、床几にすわって、すでに酒をのんでいた。ゆったりとくつろいだ白い装束に、王をあらわす宝石のついた紐を額にまいている。むろん剣はいつも肌身離さない。
そのわきには那智、クラト、それにおもてむき歌垣の取り仕切りをまかされた八つ手がすわっていた。
そのわきには那智、クラト、それにおもてむき歌垣の取り仕切りをまかされた八つ手がすわっていた。