禍津姫戦記
うわあっと声があがった。童たちが肩をたたき合って甲高い声で叫んだ。
「ヒメメガミさんがおらが里を褒めてくだすった」
「よい里といったのじゃ。そうじゃろ?」
「不作法なわっぱらめ」
八つ手が肩をいからせ立ちあがりかけたが、ハバキがそれを制した。
「云わせておけ」
「ヒメメガミさんがおらが里を褒めてくだすった」
「よい里といったのじゃ。そうじゃろ?」
「不作法なわっぱらめ」
八つ手が肩をいからせ立ちあがりかけたが、ハバキがそれを制した。
「云わせておけ」