禍津姫戦記
 姫夜は子どもたちにむかって晴れやかに笑いかけると、みなぽかんと口を開けた。
 姫夜はとん、と強く足拍子を踏んで踊り出した。
 早い拍子に合わせて誰かが手を打ち鳴らしはじめた。みなすぐそれに和して、手を叩く音は大きくなり、神殿の庭にこだました。姫夜はその手拍子にあわせて衣をひるがえし舞った。
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