禍津姫戦記
「なぜ……?」
「歌垣の宵だ。受け取れ」
姫夜は喜んでいいのか、怒っていいのかわからぬような顔をした。
「歌垣なのに――歌がないのはおかしい」
「それも、そうだな」
ハバキは腕組みし、すこし考えてから、ゆっくりと歌をよんだ。
「歌垣の宵だ。受け取れ」
姫夜は喜んでいいのか、怒っていいのかわからぬような顔をした。
「歌垣なのに――歌がないのはおかしい」
「それも、そうだな」
ハバキは腕組みし、すこし考えてから、ゆっくりと歌をよんだ。