禍津姫戦記
「魔性のものめ、滅びよ――!」

 甲高い声がして、離れた木の上に人影が動き、第二の矢が飛んできた。
弓矢を手にして飛び降りたのはヤギラだった。
ヤギラが次々と放った矢を、ハバキの剣がたたき落とした。

「ヤギラ、何の真似だ。魔性とは誰のことだ!」
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