禍津姫戦記
「わたしが……禍津神――?」
姫夜は噴き出す血をおさえながら、つぶやいた。ヤギラは大声でわめいた。
「そうだ! お前が――お前さえ来なければ、モモソヒメは神域を犯したりはしなかった」
「ちがう! モモソヒメはこの中つ国のすべてを――」
姫夜は噴き出す血をおさえながら、つぶやいた。ヤギラは大声でわめいた。
「そうだ! お前が――お前さえ来なければ、モモソヒメは神域を犯したりはしなかった」
「ちがう! モモソヒメはこの中つ国のすべてを――」