禍津姫戦記
 姫夜は妖獣と組み合ったまま、ごろごろと木々のあいだの地面をころがってゆく。
 岩にぶつかって止まると、姫夜は翼を広げて中空に飛び上がった。
 ハバキは妖獣に飛びかかり、気合いと共に剣を振りおろした。
 骨のくだける音がして、すさまじい悲鳴が山間に響き渡った。
< 495 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop