禍津姫戦記
「目を覚ましてもどこへも行かぬよう見張れ。縛ってもいい。モモソヒメが……」

 裂けた肩の疵に酒を吹きかけられ、激痛が走り、ハバキはうめいた。

「この疵は縫わねばなりませぬ」

「くそ――」
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