禍津姫戦記
「これでよろしいでしょう。悪い風が入らぬよう、しばらくは動いてはなりませぬ。姫夜さまのことはわたくしにまかせて、このままお休みなされませ」
「だめだ。そなたには止められぬ」
那智はじっとハバキをみつめていたが、深く息を吐き出した。
「だめだ。そなたには止められぬ」
那智はじっとハバキをみつめていたが、深く息を吐き出した。