禍津姫戦記
「おまえがまだ俺に告げていないことがあるのは知っている。俺は、それでもかまわぬと思っていた。だが出ていくつもりなら、まことのことを云え。神門とはなんだ」

 姫夜は黙って衣を胸におしあて、これ以上神門の秘密をハバキに隠し通すことはできないような気がしていた。
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