禍津姫戦記
「――いずれわかることだ。伝えよ」

 ハバキは苦々しい声で云った。
 姫夜は唇をかみしめた。
 ハバキたちは伝令が戻るのを待ち、焚き火を囲んで夜を明かすことにした。明ければ、翌日暮れの六ツ(六時)には月の出である。
< 626 / 647 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop