禍津姫戦記
「まだクニと呼べるほどの力は蓄えてはおらぬ。だがこたびの戦さで力を合わせた藤ノ森、水ノ江、室生、それにトウノミネの里長に呼び掛け、カツラギを頂点としたクニ作りをすすめている。おおむね、長たちは俺の力を認め、王とあおぐことを承諾しつつある。だが、俺が王となるのに乗り越えねばならぬ壁が他にもある」

 ハバキは今度は山のふもとを指さした。
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