溺愛MOON
エピローグ
私は今日も海へ出る。
夏が終わって人気の失くなった海はどこかもの寂しい雰囲気を漂わせている。
温かい砂の上を裸足で歩く。
手には梅酒の空き瓶。
私のメッセージボトル。
あれからかぐやから数通の葉書が届いた。
相変わらず汚い文字の殴り書きが一言。
私の作った煮付けが食べたいだとか、夜光虫が見たいとか何気ない一言が、かぐやの生存を私に伝えてくれた。
けれどそれもぱったりと無くなった。
ネット上ではまだ予測にすぎないのに、新作の発売情報がもう飛び交っている。
かぐやは……、ううん七海は執筆に入ったらしい。
私は今日も海を見つめる。
七海へと続く海を。
そして七海への手紙を流すんだ。
夏が終わって人気の失くなった海はどこかもの寂しい雰囲気を漂わせている。
温かい砂の上を裸足で歩く。
手には梅酒の空き瓶。
私のメッセージボトル。
あれからかぐやから数通の葉書が届いた。
相変わらず汚い文字の殴り書きが一言。
私の作った煮付けが食べたいだとか、夜光虫が見たいとか何気ない一言が、かぐやの生存を私に伝えてくれた。
けれどそれもぱったりと無くなった。
ネット上ではまだ予測にすぎないのに、新作の発売情報がもう飛び交っている。
かぐやは……、ううん七海は執筆に入ったらしい。
私は今日も海を見つめる。
七海へと続く海を。
そして七海への手紙を流すんだ。