溺愛MOON
かぐやは私の言葉をどう受け取ったのだろう。
私の両肩をそっと押して畳の上へと寝かせた。
ゆっくりとかぐやの体重が上に圧し掛かってくる。
私は黙ってかぐやの背中に手を回した。
私の心の奥底の叫びは、単なる一夜の誘い文句と取られたのか。
それとも何も言わないのがかぐやなりの誠意なのか。
もうどっちでもいいやと思った。
そのまま真っ暗な部屋でかぐやに抱かれた。
私が抱かれたかったから。
どんなに身体を近づけても、繋げても、心は抱きしめるこの腕をすり抜ける。
そんな気がして、怖い。
かぐやと過ごす幸せな時間は、暗闇の上で細いロープを渡る綱渡りと一緒。
少しでもバランスを崩せばあっという間に落ちてしまう。
途中で泣いてしまったけれど、それを悟られないように、一生懸命息を殺した。
暗闇の中で感じるのはお互いの体温と呼吸だけ。
それだけが私の世界のリアル。
私の両肩をそっと押して畳の上へと寝かせた。
ゆっくりとかぐやの体重が上に圧し掛かってくる。
私は黙ってかぐやの背中に手を回した。
私の心の奥底の叫びは、単なる一夜の誘い文句と取られたのか。
それとも何も言わないのがかぐやなりの誠意なのか。
もうどっちでもいいやと思った。
そのまま真っ暗な部屋でかぐやに抱かれた。
私が抱かれたかったから。
どんなに身体を近づけても、繋げても、心は抱きしめるこの腕をすり抜ける。
そんな気がして、怖い。
かぐやと過ごす幸せな時間は、暗闇の上で細いロープを渡る綱渡りと一緒。
少しでもバランスを崩せばあっという間に落ちてしまう。
途中で泣いてしまったけれど、それを悟られないように、一生懸命息を殺した。
暗闇の中で感じるのはお互いの体温と呼吸だけ。
それだけが私の世界のリアル。