うちあげ花火


私たちは立ち止まり

私は顔を上げた。


彼と目が合う。


こんなに近かったのか。


「本当にありがとう」


この言葉を緊張した。

でも何よりも伝えたかった。


彼はいつもみたいに微笑むかと思ったが

彼は笑わず、真剣な目で私を見る。


「千晴ちゃん」


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