うちあげ花火
「そういや、最初の飲み会のとき
挨拶と一緒に皆で連絡先交換してたんだっけ。
あのとき既に酒入ってたから忘れてた」
最寄り駅のベンチに二人腰掛け、あははと笑う彼。
私も自分自身あんたの連絡先を消去してなかった事に驚きだよ。
「さて、落ち着いた?」
「うん」
私がどうして彼を呼んだのか
そうして私の目が腫れているのか
彼は聞いてこない。
たぶん今、聞かれるんだろうなっと
覚悟をしていたのに彼はそれを裏切った。
「学校行こっか」