うちあげ花火
私は完全に19歳というレッテルを貼られた。
私のクラスは20人居て
私以外20歳は超えている。
その中で一番歳が上なのは
この目の前に座る“忍”という男だった。
大卒で少し社会人をしてからこの学校に入ってきたらしい。
歳は24歳。
私とは5歳離れている。
そのときの私は5歳上の24歳というのが大人に見えて
彼に緊張していた。
「俺、しのぶ。よろしく」
「中原千晴です。よろしくお願いします」
「千晴ちゃんって呼んでいい?」
「はい」