好きな人はお兄ちゃん!?〜兄妹ですが、何か?〜


「あの…本田生徒会長」


「家にいるのに、その呼び方かよ」


その呼び名は嫌いだ。

特に女に呼ばれるのは。

キャーキャーうるさくて、耳障りだ。


コイツもあの女達と同じ類いか?

家は安全だったのに、家でもキャーキャー言われるのか。


最悪だ。


「あのさ、その呼び方やめてくれない?」

「えっ、あ…ごめんなさい。呼び方…」

「それ以外ならなんでもどうぞ」


って、何言ってんだよ俺。
名前呼び捨てとかして、彼女面されたらうざいぞ!


「お、お兄ちゃん……て呼んでいいですか?」


良かった、とりあえずまともな呼び名だ。


「勝手にすれば」

「はいっ!」


やっぱり、コイツはバカだ。
"お兄ちゃん"と呼ぶことを許可しただけなのに、そんなに嬉しそうに笑うなんて。


もしかしたら、コイツは学校にいるような女達とは違うのかもな。



< 21 / 21 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ひだまり
Aoi Sora/著

総文字数/663

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る
初雪恋〜あの日をもう一度君と〜
Aoi Sora/著

総文字数/29,224

ファンタジー81ページ

表紙を見る
空からのメッセージ〜最愛のキミへ〜
Aoi Sora/著

総文字数/18,484

恋愛(純愛)60ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop