放課後センチメンタル
《13》センチメンタル
「お兄ちゃんあそぼー!」
「んー、お兄ちゃん忙しいから後でな」
えー!と唇を尖らせる美都を今日ばかりは無視した。
忙しいと言いつつソファーに横になってぼんやりしているだけなんだけれど。
敢えて言うなら頭の中が、椿さんのことでいっぱいで忙しかった。
うん、そういうことにしておこう。
実際そうなわけだし。