放課後センチメンタル
……なるほどね。
「人気者は大変だ」
「右京君まで、私をそんなふうに言うの?」
「事実そうだから」
もう!と彼女は怒ったようにそっぽを向いた。
でも、その後にはすぐに小さく笑ってくれるのも分かってる。
いろんな彼女を見るたびに彼女に近づけている気がしてーー他よりもリードしてる気がして、嬉しくなる僕がいるんだ。
自惚れなのか、勘違いなのか。
僕はもっと彼女に近づいても良いんだと思ってしまう。