放課後センチメンタル


ひまりに対して苛々とした気持ちが募る。



「……僕が可哀想だってこと?それはつまり同情?」

「う、」

「なぁひまり、報われない恋をした可哀想な幼なじみに同情してる?」

「……」



さっきまでのはっきりとした口調はどこへやら。
ひまりは俯いてしまった。


ーー自分でも初めて聞く声だった。

ここまで低い声が出せるのかと思うほど。

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