イジワル!甘噛みヴァンパイア
「…ああ、俺の中の良心ね…残念ながら、実はお前にこんな事したいって思っていたのって、どちらかと言えば、良心の方なんだよなあ。

ただ、俺の良心、意気地なしだから、お前にイジワルする事でその気持ち、おさえていたみたいよ。

ちなみに、悪魔の方の俺が今、その良心の気持ちの代行をしてやっているのさ…」

「わ、訳が分かんない事言わないでよ!あ、頭が混乱…」

ではなく、急に頭がぼーっとしてきた私。
それだけじゃなく、身体全身、なぜか力が、入らない!

「…ヴァンパイアのキスって、強烈だろ?

しびれちゃうぐらいに…」

抵抗する事も出来なくなった私から、魔夜は馬乗りになるのを止めると、私を抱き起こし後ろからギュッと抱きしめると…

「イジワル言うけれど、ソフトタッチなのは、俺の良心。

優しい言葉を投げかけるけれど、少し乱暴なのは、悪魔の俺。

…どっちが、好きだ?夏美…」
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