君の初恋だけを

依理と私の間にいる大橋くんの
こぼしたビールを拭いていると
更に依理がからんでくる。


『これでも心配してたの!

5年も付き合ってた彼を
大学の後輩に寝とられて…

でも高校時代の元カレと
いつの間にか電撃婚でしょ?』



はぁぁぁ…
依理には色々話していたけど…


この酔っぱらい…


『別れてすぐくっついてたから

大橋くんなんて、タイミ…』


依理がいいかけたところで
大橋くんが何故か依理の口を塞いだ。


…?

まぁいいや…。


『…助けてセンセイ。

酔っぱらいが私のプライベート暴露するぅ…』


私は”センセイ”に助けを求めた。


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