君の初恋だけを
『…アハハハ!
お前ら面白いなぁ〜♪』
”センセイ”は口に手をあてて
爆笑をこらえていた。
その顔はどこまでも爽やかだった。
この”センセイ”は私たちの2歳上のせいか
頼りがいがあり、兄的な存在で
いつも私たちをまとめてくれてた。
今では営業部でもエースで
見た目もいいから、同じ部の後輩とかに
しょっちゅう食事のセッティングを懇願されていた。
『そーだ!センセイは結婚願望とかないの?』