君の初恋だけを

『…アハハハ!

お前ら面白いなぁ〜♪』



”センセイ”は口に手をあてて
爆笑をこらえていた。


その顔はどこまでも爽やかだった。



この”センセイ”は私たちの2歳上のせいか
頼りがいがあり、兄的な存在で
いつも私たちをまとめてくれてた。


今では営業部でもエースで
見た目もいいから、同じ部の後輩とかに
しょっちゅう食事のセッティングを懇願されていた。



『そーだ!センセイは結婚願望とかないの?』



< 119 / 156 >

この作品をシェア

pagetop