君の初恋だけを

『…ありがとう。

でも大したことじゃないんだ。
ごめんね、心配させて…。』



そう言うとまたゆっくりと歩き始めた。



『…なぁ、コンビニで酒買って
ちょっとそこで一杯やらない?』



大橋くんが指差す場所は
あの公園だった。



少し躊躇したけれど、
意識しすぎだと自分に言い聞かせ、
大橋くんの提案にのった。



< 127 / 156 >

この作品をシェア

pagetop