君の初恋だけを

『…え〜っ、と…』


店の外では、けたたましく
蝉がないている。


いきなりの別れ話に
頭がうまくついていってない。


けれど…


彼の隣にうつ向きながら座る
”大学の後輩”の女がいて


妙に状況は把握できた。


< 2 / 156 >

この作品をシェア

pagetop