君の初恋だけを

涙が枯れるまで
出しきった感があった。


…彼はいつから?


…彼にそうさせてしまった私は
何が悪かったんだろうか?


…また次に付き合っても
同じことをされるかもしれない…


…”5年間”が”たったの数ヵ月”
に負けたんだ…。


誰かを好きになるのが
怖くなりそうだった。



頭の中の混乱を、
全て涙で押し流したかった。



男の子はその間、黙ってずっと
抱き締めてくれていた。



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