君の初恋だけを
『…そーだ!ご飯は食べた?』


『…いえ、まだです。』


『コレのお礼にご飯ごちそうするよ!』


さっきもらったアメを持って言うと、
男の子は少し困った顔をしていた。


…あ、初対面なのに
まずかったかな…。


勝手に親しくなった気でいた
自分にげんなりする。



『……やっぱ〜…、
真っ直ぐ家に帰ろうか!』


無理矢理隠すように明るく言う。


男の子はやっぱり困った顔をしてたけど、
私を部屋まで送ると言ってくれた。



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