君の初恋だけを

身体から何か熱いものが
こみ上げてくるような気がして

”何か”が溢れでないように
きつく瞳をとじた。


けれど留めることはできなかった。


『……おねーさん?』


帰ろうとしていた男の子が、
足を止めて振り向く。


心配そうに見つめる瞳は
濁りのない綺麗な色でただそれを見つめていた。


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