君の初恋だけを
初めは驚いていたけど
徐々にぎこちなく応えてくれるのが
なんだかとても愛しく思えた。
身長は170くらい…?
細過ぎないけど…
運動やってるようではないわね。
なんか…肌なんて私よりツヤツヤ?
居場所に困ってたような手が
恐る恐る私の腰に回される。
そのぎこちなさが、じわじわと
胸の奥を締め付ける。
中学のときに初めて好きな人と
手を繋いだときのような感覚。
もどかしくて、でも
痺れるように苦しく甘い。
…………?!
急に唇が離れた。
一人ぶんの温度を失った唇は
急速に冷えだした。