君の初恋だけを

『ごめんね…こんな時間までひき止めて…。』


危ないからいいと言われたのを
半ば強制的に駅まで送る。


『…いえ、それは…大丈夫です』


『…ご飯…大丈夫かな…?』


『………。
平気です。あの人は気紛れに作っただけでしょうから。』


『…随分、冷めてるんだね』


『高校生にもなって、
母親にベッタリでもないでしょう?』


『……高校生!?』


ビックリして思わず叫んでしまった。

せめて大学生かと思ったのに…。


…………てか、私…犯罪?!?!


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