君の初恋だけを

土曜の夕方のカフェは混んでいて、
私たちは飲み物を買って公園で話すことにした。



あの夜の時のように
公園のベンチに横に並んで座っている。



なんだか変な気分。



こうしてると、ずっと以前から
知り合いだったような安心感を感じる。


夏の暖かい夕暮れの風に浸り
このまま二人で何時間でも居れる
そんな気さえしていた。



最初に口を開いたのは
君だった。
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