君の初恋だけを
…痛くないからきづかなかったけど
くっきりと痛々しい跡がついていた。


心配そうに慌てて私の手をとる君は、
出会ったときの優しい雰囲気に戻っていた。



『大丈夫大丈夫!
言われるまで気づかなかったくらいだし!』



私は大袈裟に手を振って笑った。


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