君の初恋だけを

『…!待って!!』


足早に去ろうとして
腕を強く引かれる。


戸惑った顔をしたところで
目が合ってしまった。


気まずくて目を反らすと
君が悲しそうな目をするのが
一瞬見えた気がした。


『……ごめんなさい!!』


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