君の初恋だけを

……急に目の前が暗くなり、
知らない香水の香りが自分を包む。


『…純一?』


『…お前がムリして笑おうとしてるのくらい、
こっちはお見通しだっつーの!!』



更に抱き締める力が強くなる。



温かくて包容力のある腕…

安心する……





……ねぇ純一、

私今…、気付いたんだ。


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