君の初恋だけを

『今度の休みは空けといて。』


『…え?』


ベッドの中でタバコを吸うのは
純一の習慣らしい。


馴れないタバコの臭いがするたびに
何故だかいつも安心してる自分がいる。


こんなにも自分を知ってくれてる人は
これからも現れないだろうし、

こんなに心ごと預けて不安がない人は
純一だけかもしれない。



それは、
子供時代の”好き”共有した二人で、
大人になってからも少ないプライベートを
共有した欠がえのない積み重ねがあるからだ。



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