初恋〜君の隣に〜
「ごめんね莉乃…この通り許してっ!」
わたしは両手をパンッと
顔の前で合わせた。
「もうその言葉
何回も聞いたんだけど」
うっ…そ…そうでした。
さすがに莉乃も
もう呆れちゃったかな…。
「…ま、毎回のことだからもう慣れたからいーけど。」
そう言ってわたしの頭を
よしよししてくる
莉乃の行動も相変わらずだ。
「莉乃ありがと〜っ」
「はいはい」
なんて私達が会話をしている間に、もう化学の授業は
再開されていた。
…まあ私達には関係ないんだけどね、授業なんて。
授業そっちの気で
私達の会話は続く。