初恋〜君の隣に〜
出会い*
今思い返せば…
わたしと颯太の出会いは
今からもう12年も前のことだ。
まだまだわたしが幼い時に親の仕事の都合上
家を引っ越すことになった。
「ねぇママ〜。夢叶まだあのお家がよかったよぉ〜〜。」
涙を流しながら
だだをこねるわたし。
「こらこら、文句言っちゃだめでしょ?」
「だって〜…」
今もなお涙を
流し続けるわたし。
そんなわたしを見て、
お父さんは優しくわたしの頭をなでた。
「大丈夫だよ夢叶。それに、お隣さんにも夢叶と同じ年
の男の子がいるらしいからきっとお友達になれるよ。」
そう言ってニコっと
わたしに笑いかけた。
…同じ年の男の子?