初恋〜君の隣に〜
「夢叶いっつも学校行くのはぇーよな。会えるの珍しいな!」
颯太はニコニコと
笑いながらわたしに話しかける。
…いつの間にか
わたしよりも高くなった身長。
声変わりをした低い声。
中学になって更に
整った綺麗な顔立ち。
制服からかすかに香る
柔軟剤の香り。
その全てが
更にわたしをドキドキさせる。
「う、うんっ…珍しいっ!」
口ベタなのが治らないわたしは相変わらずだ。
はぁ…口ベタなの
治したいなぁ…。
そんな事を思って
わたしは少しうなだれた。