初恋〜君の隣に〜



「まさか夢叶と一緒とはなー!何でM高選んだん?」

わたしの気持ちを知る由もない颯太は、


いつもと変わらない笑顔でわたしに問いかける。



「そんなの……」


颯太と同じ高校に行きたいからに決まってるじゃんか
ばーか…


でも、わたしは出そうになった言葉をグッと抑えた。


そんなこと言ったら
颯太にバレちゃうかも。


……わたしの気持ちが。


幼なじみという関係だけは絶対に壊したくないよ。


振られてこの関係が
壊れるくらいなら


わたしは気持ちが一生
伝わらなくてもいい。


……せめて幼なじみとしてあなたの側にいたい。







< 22 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop