初恋〜君の隣に〜
「まさか夢叶と一緒とはなー!何でM高選んだん?」
わたしの気持ちを知る由もない颯太は、
いつもと変わらない笑顔でわたしに問いかける。
「そんなの……」
颯太と同じ高校に行きたいからに決まってるじゃんか
ばーか…
でも、わたしは出そうになった言葉をグッと抑えた。
そんなこと言ったら
颯太にバレちゃうかも。
……わたしの気持ちが。
幼なじみという関係だけは絶対に壊したくないよ。
振られてこの関係が
壊れるくらいなら
わたしは気持ちが一生
伝わらなくてもいい。
……せめて幼なじみとしてあなたの側にいたい。