Forever with you
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無言で、真剣に走り続ける野球部員達。


「ふー...休憩5分!」

「はいっ」


部長の声で一斉に部員が返事をする。
無論、俺も。


野球部は、毎日朝練を行っている。
一応、ここの高校の野球部は市内でも強いほうだ。




「翔太、疲れたか?」

部長に声を掛けられた。


「まさか。これぐらいでは、バテないっすよ」

「…はぁ?」

「えっ?」

「いいか、今俺たちは10km走ったんだぞ?
なのに、お前はバテていないのか?」

「はい」

「…お前、凄いな...」


運動神経は、これでも良いほうだった。
でも、こんなの自慢の足しにもならない。



「お前、今度の試合1回打ってみろ。
まずは1回、な」

「…はい」


部長に色々言われて、野球部の朝練は終了した。

俺は制服に着替えて、首にあるものをつける。




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