Forever with you
.




それはまるで俺たちを見守るように、


花火が美しく空で輝いていた――――――...



「…綺麗だな…」

「うん、綺麗...」


俺たちはそこで座りながら花火を見ていた。
梨乃は俺に優しく寄り添っていた。


この時の俺は、この花火は"俺達を見守っている"
そんな花火に見えた。


だけど、そんなの違かった。






"俺達の最後の恋"への残酷さを表しているのだった。



そんな事は知るはずもなく...


俺はただ、幸せを感じていた。





「…ねぇ、翔太」

「…ん?」

「今から1個だけお願いを聞いてほしいの」


「…何?」
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