Forever with you
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え――――――――――――?








「これも理由に入るよね」

「さっき...大好きって言ってくれたじゃんか...」


「ごめん、私もう帰るね」



俺の胸にそっと手を当てて、離れる梨乃。
最後の右手が、名残惜しい。



「…今まで、ありがとう。
私に恋を教えてくれてありがとう。
翔太のことは一生忘れない」

「…」

「…じゃあね。
これからは、友達としてよろしくね」



そう言って、去っていく愛美。

その後姿を、俺は静かに見ていた。





もう"好き"と言えることは許されない。

もう抱きしめることなんて許されない。




君を好きでいることは許されない――――――――…




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