Forever with you
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廊下で1人、何気なく歩いていたときだった。


君が廊下を歩いていたのに気付いた。

俺の鼓動がMAXになる。



「――――――――!!!」


梨乃も、気付いたみたいだった。
俺は目をそらしてしまった。


「…先輩、おはようございます」

「…おはよ」


朝の挨拶でさえ、胸が苦しくなる。



もう…嫌だ...

こんなの…耐えらんねぇよ…


俺は、どうすればいいんだよ...!?



「部活、頑張ってくださいね」

「…っ」

「…!」


俺、本当に馬鹿だ。




こんな所で、涙が流れてきた。



「せっ先輩…!」

「…悪い...」


俺は逃げるように、その場を去った。




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