Forever with you
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「お前最近真面目になってきてるし、髪の毛もどうしようかと先生も悩んでたんだ。なんで黒色に染めたんだ?」

「えっ、駄目っすか?」

「いやいや、全然ダメじゃない。なんだお前、彼女でもできたのか?」

「…いませんよ、彼女なんて。…てかなんで職員室でこんな事話さなきゃいけないんですか」

「まぁまぁ、いいじゃないか。それじゃ、考えといてくれな」


俺は職員室を出た。



…大学、か。
なんかそんなこと忘れてたなぁ...

もう7月だし、そんなのも考えなくちゃいけねぇんだな。



「翔太、先生なんて?」

「…楓。あぁ、K大学受けてみないかとか」

「K大学?すげぇな」

「なんで?お前は?」

「俺はS大進められた。今の俺なら余裕だってさ」

「S大!?さっすがだな」


楓はS大学を考えてるらしい。

S大学は、K大学よりも更に学力がいい奴が行く大学。
頭はいい楓は流石だな、って思った。



「でも愛良とかと離れんのはきついな...」

「お前、純情少年になったな」




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